災害が多発しています。被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
災害は突然やってきます。そのときに必要なのは「知識」と「備え」…そして、これらに裏付けされた「気構え」です。
本書が、「いざ」というときに、少しでも苦しい思いをやわらげる手助けになれば幸いです。
そのようなことが起きないことを切に祈念しつつ…
著者 青山貴洋
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<本書概要>
大型の災害が発生した直後、被災した地域では、ご自身のみならず、ご近所さん、役所の方々といったすべての人が被災します。このとき、支援が届かない「空白期間」が存在します。この期間は公的な機関による「公助」をあてにできず、自分自身による「自助」と、地域の助け合いによる「共助」で乗り切らなければなりません。特に自助の備えは大切です。しかし、災害の備えは「特別なもの」と思われている方が多いようです。特に「食料備蓄」はその代表です。少し見方を変えて、備蓄に対する考え方を変えてみませんか?
<構成>
序 章 災害はくるの?食料不足は起きるの?
第1章 「自助・共助・公助」?「地域の防災力」ってなに?
第2章 あなたのまちの備えは大丈夫?
第3章 「自助」めんどくさい! なんで備蓄するの?
第4章 「共助」災害がきたら、どこに逃げるの?
第5章 「地域の防災力」どうやってみんなの力を合わせる?
終 章 わたしたちはどうしたらいいの?
<各章説明>
序章 災害はくるの?食料不足は起きるの?
熊本地震で食料不足が起きたことを背景に、外部支援が入りにくい災害時初期段階の「空白期間」で「自助・共助・公助」による地域の防災力が必要であることを説明しています。
第1章「自助・共助・公助」?「地域の防災力」ってなに?
大型自然災害によって「共助」や「自助」が注目された過程と、「自助」「共助」「公助」の用語について整理しています。
第2章 あなたのまちの備えは大丈夫?
住民が避難を余儀なくされたときのために公助の備えは必要となります。その備えがどの程度あるのか、各都道府県別に1人あたり何食備えてあるかを明らかにしています。そして、その使われ方について分析しています。結果的に公的食料備蓄の少ないこと、支援が入るまでに3日間は必要で、それぞれの備えが必要であることを詳しく説明しています。
第3章 「自助」めんどくさい! なんで備蓄するの?
家庭の食料や水の備蓄は全国で50%以下とされています(政府調べ)。なぜ備蓄は進まないのでしょうか?これには「備蓄は災害用の特別なもの」というイメージによって「めんどくさい!」といった「負担感」が影響しているようです。「いざというときに困らない」備えの考え方を説明しています。
第4章 「共助」災害がきたら、どこに逃げるの?
災害が発生したときに避難する場所が「避難所」です。しかし、避難所の備えや体制が整っているか、いないかで、一時的な避難所としての滞在環境はまったく異なります。いくつかの避難の種類を確認することで、苦しい避難所生活が、少しでも困らないようにするために何が必要なのかを詳しく説明しています。
第5章 「地域の防災力」どうやってみんなの力を合わせる?
支援が入りにくい「空白期間」では、被災しながらも地域のために支援活動を行う組織があります。第4章で確認した地域で活躍する組織として、青年会議所(JC)の活動を基軸に、地域の防災力で必要な「リーダー」と「地域の共助組織」について紹介しています。
終章 わたしたちはどうしたらいいの?
地震、豪雨、台風といった自然災害は、今後も増える兆候があります。これまでの話しを整理しつつ、災害の備えに対する考え方と、災害が起きた場合の対応で必要なことをまとめています。